オフィスで行われていた仕事を自宅で行う在宅勤務。以前から、このようなリモートワークは行われていましたが、ここ最近の働き方改革推進により、「新しい仕事のスタイル」として導入する企業が増えています。またインターネット環境が生活の一部として不可欠になったことで、この働き方が定着しつつあります。
在宅勤務やリモートワークを行うにあたり、メリットとデメリット、そして最低限必要なものについてまとめました。
メリットとデメリット
オフィスでなくとも自宅やカフェ、そして好きなところで仕事ができる。これが最大のメリットだと思います。育児中のママやパパ、家庭で介護をしている方にはピッタリの働き方。また、自身の療養中でもお医者さんに許される範囲で、仕事が可能になります。
人によってはオフィスより集中できる場所を選んで仕事ができます。街中のカフェであったり、移動中の電車の中であったりするかもしれません。
デメリットとしては仕事と生活の区別がつきづらく、なかなか仕事に集中できない場合も。お子さんや介護が必要な人へ食事の用意をしたり、トイレなどの介助が必要だったり。メリハリをつけるのが難しい場合もあります。
またオフィスに不在となると確認事項などのコミュニケーションが難しくなるため、電話連絡をはじめ、コミュニケーション用のツールソフトなどが必要になります。
パソコンとインターネット環境
動作の安定したパソコンと、常にインターネットに接続できる環境があることが基本的です。自宅のパソコンはOSが古くて、「会社で作成したファイルが開けない」などトラブルもあります。またパソコンやタブレットなどを貸与する企業もあります。
インターネットは光回線への契約が一般的。データ量に制限のある契約などは不安定な環境になりますのでおすすめできません。
セキュリティ
もし持ち運びが可能なパソコンの場合は、パスワード管理やセキュリティソフトの導入などのセキュリティ面において、しっかり管理する必要があります。万が一、紛失してしまった場合、顧客情報漏えいなどの大問題につながらないように、企業側そして使用する側も、十分注意が必要です。一般的に、企業側においては、紛失時の連絡体制を整え、リモートコントロールでデータを消去できるよう設定が必要です。
また家庭内における情報漏えいも起こり得ますので、自宅のパソコンを使用する場合は、仕事用のアカウントでログインするような工夫も必要になります。
公共の場でパソコンを使用する時は、周りの人に見られないよう液晶のフィルターをつけるといいでしょう。
VPNなどの設定
オフィスのリモートワークにておいて、仮想のプライベートアクセス「VPN」(Virtual Private Network)を設定し、オフィスと設定を共有することが増えています。使用しているパソコンにVPNの設定をすることで、オフィスの業務用データへアクセスすることができます。
VPNはパブリックなインターネット上に仮想の専用線を設定し、セキュリティ上、安全な経路を使用し、データのやり取りすることが可能になります。また、データの盗聴や改ざんなどの脅威から情報を守ることができます。