壁などの内装仕上げ材として使われる「化粧塩ビシート」と「壁クロス」の特長やデザインを事例画像や比較を交えてわかりやすく紹介いたします。
化粧塩ビシートとは
化粧塩ビシートは、内装材としてだけでなく外装材としても使われる粘着剤付きの印刷化粧フィルムです。デザインの種類も豊富で木目・石目・塗装柄・メタリックなどがあり、本物の素材に限りなく近い高級感を演出できます。壁はもちろん、ドアやエレベーター、机などの家具にも使うことができるのが大きな特長です。
代表的なメーカーの商品としては、住友3M社のダイノックシート、シーアイ化成社のベルビアンシート、サンゲツのリアテックシート、リンテックサインシステムのパロアシートなどがあります。
・壁・ドア・エレベーター・家具など多目的に使用可能
・水や油に強く、優れた耐久性
・下地材との組合せによって不燃仕上げ材として認定される
・木材・石・金属など本物に近い質感で高級感がある
・デザインのバリエーションが豊富
・シートを貼るだけなので、コストを抑え、短期間の施工が可能
壁クロスとは
ストライプ柄壁クロス使用事例 株式会社株式会社メビウス様
壁クロスは石膏ボードや合板などの下地に貼り付ける仕上げ材です。素材によってビニールクロス・紙クロス・織物(布)クロスなどの種類があり、それぞれ異なる風合いや特長があります。
ビニールクロス
ビニールクロス使用事例 株式会社アナハイム・テクノロジー様
塩化ビニール樹脂などを主な素材とするビニールシートに、紙などを裏打ちしたもの。表面加工に様々な種類があり、例えば凹凸のあるエンボス加工、発泡させたタイプなどがあります。色やデザインも豊富です。耐久性や清掃性が高く、費用も化粧塩ビシートに比べてリーズナブルです。
紙クロス
紙クロス使用事例 アルトデザイン株式会社様
紙クロスは、パルプを原料とした洋紙に、プリント加工やエンボス加工したクロスです。和紙、ケナフなど非木材紙を原料としたものなどもあります。紙は音を吸収し、空気を通す素材で、かつ環境や健康への配慮がされている素材として注目されています。ほとんどが輸入壁紙ですが、手すき和紙の紙クロスもあります。
織物(布)クロス
レーヨン、合成繊維、綿や麻などが原料。平織りや綾織、不織布などがあり、温かみのあるテクスチャーや高級感、重厚感が魅力です。
その他
壁クロス使用事例 株式会社カリブー様
その他にも、紙と珪藻土を混ぜてつくられる「珪藻土壁紙」、金属やガラス繊維が原料の「無機質壁紙」、ポリエチレン・ポリプロピレンなどの合成樹脂を主原料とした「オレフィン」、薄くカットした天然木やコルクなどを紙と張り合わせた「木質系壁紙」など、いろいろな種類があります。
化粧塩ビシートとビニールクロスの違い
ここでは、比較されることの多い、化粧塩ビシートとビニールクロスの違いを説明いたします。
主な点を表にまとめると以下の通りです。
化粧塩ビシート | ビニールクロス | |
---|---|---|
用途 | 壁・ドア・家具類 エレベーターなど多様 |
主に壁などの下地材に貼る |
デザイン | リアルな高級感 | 豊富な選択肢 |
費用 | 安価 | 化粧塩ビシートより安価 |
化粧塩ビシートにもビニールクロスにもそれぞれ利点があります。ですから、用途や予算に合わせて選択していくのが良いのではないかと思います。
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