誘導灯と非常灯 オフィスに設置するときのルール

2019.02.28
誘導灯と非常灯 オフィスに設置するときのルール

オフィスの天井を見上げてみると、誘導灯と非常灯が見えます。
普段はなかなか意識しないものですが、オフィスには必要不可欠な存在で、設置に関してもいろいろなルールがあります。

誘導灯と非常灯の違いは?

どちらも火災や地震などの災害時に活躍するものですが、用途は大きく異なります。

誘導灯

 

避難口や出口を指し示すものですが、こちらは火災や地震からの初期非難を目的に設置されています。最近では横長のものから、正方形にシフトしています。
LEDの普及により、蛍光管よりも明るく照らすことができるため、小型化が進みました。

 

非常灯

 

消防隊員が救出活動を行うために周囲を照らすことを目的とした照明です。
耐火性能などに優れ、点灯時間も30分以上あります。耐火性能も必要なため、誘導灯と違いLED照明は採用されていません。

 

誘導灯と非常灯では、設置義務とされている法律が異なります。
誘導灯は消防法に基づいて設置され、非常灯は建築基準法に基づいて設置されています。

設置に関するルールとは?

誘導灯と非常灯は人の命を守るために設置される防災設備なので、細かな決まりが定められています。一言で防災用の照明と言っても必要な基準も細かく、

・どれくらいの範囲で設置しなければならないか(見えない距離に誘導灯を設置しない)
・どれくらいの点灯時間が必要か(短時間で消灯してはいけない)
・どれくらいの明るさが必要か(照らす明るさが弱くてはいけない)
・どれくらいの耐火時間が必要か(火災の時に安全に照らす必要があるため)
・どんな建物に必要か(デパートや博物館、映画館など広くなると設置のルールが変わるため)
etc…

挙げ出したらきりがないほどに決まりがあります。
非常時以外はほとんど役に立たない機器ではありますが、設置されているのには必ず理由があります。
いちどオフィス内の設置箇所を確認してみて、物で塞いでいないか、安全に避難できるかどうかの確認をしてみてはいかがでしょうか。

オフィスバスターズデザイン