2024.01.16

オフィスレイアウトの基準寸法とは デスクや通路の適切なスペース

オフィスレイアウトの基準寸法とは デスクや通路の適切なスペース

オフィスレイアウトの最適化は、オフィス移転やレイアウト変更をきっかけに意識すべき重要なポイントです。

執務室をレイアウトする、増員で席数を増やさなければならないという場合でも、単にデスクやチェアを並べればいいというわけではありません。通路やデスク周りには適切なスペースが必要です。

本記事ではオフィスレイアウトの基準寸法や注意点、増員をするときに検討すべきポイントについてお伝えします。

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レイアウトに適切な寸法があるオフィスの効果

適切な寸法があるオフィスは、社員の業務効率を上げます。人を最優先に考えレイアウトされたオフィスは、快適かつ安全であるとともに、安心して過ごせる場所となるからです。
もしスペースに余裕があり、一定の距離を保てるのであれば、会話やキーボードのタッチの雑音が気にならないためストレス軽減にもつながります。

逆に狭くスペースに余裕のないオフィスは、人や什器との接触が多く非効率的、オフィスの雑音によりストレスが多くなることで、集中力が下がり生産性を下げます。

オフィスレイアウトの基準寸法について

オフィスの執務スペースにおける、デスクと通路の基準となる寸法について解説します。

デスクサイズと1人当たりの必要なデスクスペース

一般的な執務室のデスクのサイズは幅1,200mm、奥行き700mmです。このデスクとチェアを組み合わせると1人当たりの必要なスペースは約1.5㎡(約0.5坪)です。ただし必要なスペースはデスク幅やチェア後方のレイアウトにより多少の違いがあります。

【一般的なデスクサイズ幅1,200mm、奥行き700mmをレイアウトした図】

机上にはPCやモニター、ビジネスフォンや書類を置く場所や、作業スペースが必要となります。業務や作業内容、役職に応じて、デスク幅800mmや1200mm、さらには1400mmを選択します。

● デスク幅800mm
省スペース性に優れているが、少し狭いと感じる人もいる。PC作業のみの業務やコールセンター業務に向いている。

● デスク幅1,000mm
PCやビジネスフォン、書類やファイルを置くスペースがある。

● デスク幅1,200mm
PCに加えモニターを置けるスペースがある。クリエイティブ作業や書類やパンフレットを広げて執務する作業に向いている。

● デスク幅1,400mm
余裕のある広めのデスク。チェアのそばで相談もできるくらいのスペースがあるため、エグゼクティブや役職者にも選ばれている。

オフィス内の通路幅の参考寸法

オフィス内で人が安全かつ快適に通行できるよう確保した場合の、通路の参考寸法です。最小で600mmの通路幅が必要となり、すれ違うことを想定する場合は1,200mm以上の通路幅を確保する必要があります。

【執務室内の役立つ通路(家具間隔)の参考寸法】

レイアウトの寸法を考えるときに注意すること

① 法規の基準を満たしているか

オフィスレイアウトを検討する際は、法規の基準を満たしているかを確認する必要があります。オフィスは特に、建築基準法や消防法、労働安全衛生法の法令を守らなければなりません。たとえば、避難バルコニーの入口や突入口をオフィス什器で塞がない、オフィス内において避難経路の確保が必要など、消防法で定められています。

これらはオフィスの安全を守るための法規です。専門知識が必要となるため、レイアウト作成は専門の業者へ依頼することをおすすめします。

② ストレスのない動線づくり

会議室へ移動する、相談しに同僚のデスクへ行く、コピー機へ移動する、休憩やトイレへ行く。このようにオフィス内では人が移動する場面が多くあります。狭くて通りにくい、什器があってスムーズに通れないなど、動線を止めることはストレスになります。

たとえば、デスク間の通路幅を狭くしすぎないこと、人の動線が重なるところ、特にエントランスやコピー機付近は極力広くスペースをとるようにしましょう。移動のストレスを減らすだけでなく接触防止にもなり、オフィスの安全性を高めます。

増員をするときに検討すべきポイント

今のオフィスで増員をすることになったとき、検討すべきポイントがいくつかあります。

① デスクの追加ができるか実際に測ってみる

執務スペースに余剰があるのであれば、追加しようとしているデスクを置けるスペースがあるのか、デスク周辺の通路幅は確保できるのかを計測します。メジャーや携帯のアプリを活用し、前述したオフィス内の通路の幅を参考にしながら測ってください。デスクを置く床に配線がないかも確認しましょう。

もしギリギリ入るか入らないかの場合は、執務スペース全体の通路幅の見直しや、1人あたりのデスク幅を見直すことも考えられます。

② オフィス内のデッドスペースや使われていない什器を確認

オフィス移転したときは必要だと思ってレイアウトした什器や部屋が、いつの間にか使われなくなっていることがあります。ほとんど書類が入っていない書庫や、モノが置いてあるだけの倉庫、使用頻度の低い打合せスペースなど。オフィス全体のスペースの見直しも視野に入れましょう。それでもデスクが入れられない場合は、オフィス移転を検討するのも解決手段です。

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まとめ

快適なスペースは安全であるとともに、安心して過ごせる場所により社員の業務効率を上げます。求めるオフィスをつくるには、レイアウトだけでなく法規面の知識も理解しておく必要があります。より良いレイアウトにしたい、理想のオフィスを実現したいという場合は、オフィスレイアウトのプロに相談してみましょう。

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