2023.11.07

オフィスレイアウト図面の作成方法と手順を設計のプロが解説

オフィスレイアウト図面の作成方法と手順を設計のプロが解説

オフィスを設計するにあたりレイアウト図面はとても重要な役割を果たします。レイアウト図面を作成し可視化することで、どのようなオフィスになるのかをイメージしやすくなります。

特にオフィス移転やレイアウト変更などでは業者とのやり取りで必須となります。オフィスの仕上がりに相違がないかの確認や、思っていたオフィスと違うものができてしまうというトラブルも防ぐことができます。

レイアウト図面は法規のチェックにも役立ちます。建築基準法や消防法、労働安全衛生法が挙げられます。他にもデスクや書庫がどれほど配置できるのか、快適に働くことが可能な通路幅などの寸法は確保できているのかなど、機能性や快適性を確認できるメリットがあります。

業者にレイアウト作成を依頼する前に、簡単にオフィスをイメージしておきたい。社内でヒアリングし意見を汲み取りたい。そんなとき簡易的なものであれば、図面はご自身でも作成することができます。私たちも実際にお客様が作成したレイアウトイメージを受け取り、正式なレイアウト図面を作成することがあります。

このコラム記事では、レイアウト図面の作成手順とともに、自分たちで作成するときのポイントと方法をお教えします。

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オフィスレイアウト図面の作成手順

手順 1.)コンセプトを決める

まずレイアウトを作成する前に、コンセプトを決めます。どのようなオフィスで、どのように働きたいか、どのようなことを実現したいかをイメージし明確化します。オフィスのコンセプトを軸にレイアウトやデザインが決まっていくため、しっかりと固めていく必要があります。

今のオフィスの問題点や今後の会社の変化や成長も加味しながら、コンセプトを決定していきましょう。社員の意見をまとめ、そのオフィスで働く人たち満足度や働きやすさを考慮してコンセプトを決めていくのも一つの手段です。

手順 2.)スペース配分(ゾーニング)を考える

コンセプトが決定したら、次はそれを軸にオフィスにどのような部屋やスペースが必要か、いくつ必要なのか具体化していきます。

社員の満足度や生産性を上げるためにコミュニケーションのスペースやリフレッシュスペースに面積を割いたり、個人が集中できる部屋やブースを多めに設置したりするなど、優先度が高い部屋やスペースを挙げていきます。

会議室や執務室などは、使うデスクのサイズや必要な席数、設置する機器の数量、今後の増員や部署の増設、現オフィスでの運用率をみながら、数や広さを決定してくのも効果的です。

手順 3.)家具計画や動線計画を行う

コンセプトやゾーニングの方向性が決まったら、それらを形にするためレイアウト図面を作成していきます。

レイアウト図面を作成する際には家具の配置計画や動線計画が大切になります。動線とは部屋の中を人が自然に動く時に通る経路のことを指します。デスク配置や通路の幅を使いやすい寸法で計画していく必要があります。

また、災害時に避難する際、障害となるような家具の配置を避け、通路幅は法規上確保しなければならないという条件もあります。

自分で作った図面の活用方法

社内の意見を吸い上げよう

自分でレイアウト図面を作成しておくことで、社内での要望を先行して吸い上げることができます。

「もっと会議室を増やして欲しい」「休憩スペースが欲しい」「更衣室をもっと広くして欲しい」など、気づかなかったオフィスの改善点や要望が見つかることもあります。優先順位をつけ、改善できる部分はレイアウトへ反映していきましょう。

業者へ依頼するときに共有しよう

理想やイメージしているレイアウト図面の資料があればオフィスレイアウト業者や設計者との打合せで大きな勘違いや認識の違いを防ぎ、スムーズに要望を伝えることができます。

業者からレイアウトの提案が出てきたが、思っていたものと全然違うということは避けることができ、最終レイアウトの決定までの期間を短縮することもできます。

簡易的なものでも、どんなオフィスにしたいのかの要望が伝わりますので、レイアウト図面を作成した場合はぜひとも共有してください。

自分たちで図面を作ってみよう

オフィスのレイアウトをExcelやPowerPointなどのofficeソフトを使用して簡易な図面を作ることができます。

レイアウト図面を自分で作るときのポイント

自分たちでレイアウト図面を作るときのポイントは「完璧を目指さない」ことです。

実際にプロの設計士は、知識やこれまでの経験を活かし、レイアウト図面を仕上げます。法令遵守も知識の1つです。避難距離や通路幅、採光、排煙計画など建築基準法や消防法の法規を遵守できているか確認しながら進めています。

あわせて照明などの天井設備、煙感知器や熱感知器、スプリンクラーや非常照明などの防災設備の移設や増設が発生しないよう、間仕切りの設置を決めたりすることもあります。コスト負担が大きくならないよう、レイアウト設計で工夫しているのです。

正式なレイアウト作成は、オフィス設計の知識がないとできません。まずは完璧を目指さず、周りとの共有を目的に理想とするオフィスのレイアウトを作成してください。

<Excelでの作成方法>

Microsoft Excelのセルを使用して方眼を作り、そこにデスクや間仕切りなどの情報を図形ツールで入力します。実際の部屋の寸法に沿って平面図を作成できます。

【1】 全体のセルを正方形に整える

1セル当たりの幅や高さを指定し、シートを方眼紙として扱います。
1セルのサイズを5mmに設定します。1:100の縮尺と解釈すれば1セルあたり50cmの正方形とみることができます。

【2】 ドアや窓、柱や既存の壁などのオフィスの躯体の情報を書き込む

ドアや窓の位置、柱などの躯体は、内装工事では変更することはできません。動かせないものを明確に把握しておくといいでしょう。

【3】 スペース配分やゾーニングを決める

あらかじめ必要なスペースや部屋を決め、どのあたりに置くかを決めましょう。オフィスの入口に受付エントランス、近くに応接室や会議室、奥に執務スペース、休憩スペース、倉庫など配置を決めます。
ここまでの図面でも十分オフィスのイメージがつくはずです。

【4】 デスクや書庫などの什器や会議室などの間仕切りを配置する

上級者向けの作業です。デスクや書庫などのオフィス家具をどこに置くか、パーテーションの間仕切りをどこに立てるかを記載します。

ここで気を付けなければならないのが、通路や廊下の幅です。オフィス内で人が安全かつ快適に通行できるよう通路や廊下を確保する必要があります。

参考:オフィス内の通路や廊下の幅について
【執務室内の役立つ通路(家具間隔)の参考寸法】

執務室内の役立つ通路(家具間隔)の参考寸法

【オフィス内の廊下幅】

オフィス内の廊下幅

<PowerPointでの作成方法>

PowerPointもExcelと同じ手順で作成することが可能です。オフィスレイアウトを設計するためのテンプレートが多く存在するため、ダウンロードして使用しましょう。

多くの場合は方眼紙となっているため、Excelと同様の方法で作成できます。家具や設備などのオブジェクトも利用できるため、よりイメージのしやすい平面図を作成できます。オブジェクトは引き延ばすこともできるため、実際に設置する什器と同じ寸法で使用することも可能です。

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最終的には設計のプロに作成を依頼すべき理由

理由 1.)オフィスづくりに関わる法律を熟知している

オフィスレイアウトを検討する際は、法規の基準を満たしているかを確認する必要があります。オフィスは特に、建築基準法や消防法、労働安全衛生法の内容が絡んできます。

消防法では、間仕切りで個室を作成した場合、非常灯や熱・煙感知器、スプリンクラーなどの設備の増設・移設の必要があります。建築基準法では通路幅や採光、排煙など関する規定もあります。労働安全衛生法で義務付けられている社員1人あたりの面積や、照明の明るさ、救護室の要不要などの確認も必須です。

理由 2.)プロは現地を計測し、正確な図面を作成

オフィス移転であれば、入居するオフィスの契約後に、プロによる現地の計測(現地調査)を行います。オフィスの正確な形や寸法、窓のサイズや壁のスイッチの位置、天井に設置されている照明や防災設備の数や位置を計測します。

例えばパーテーションを立てる場所にはさまざまな天井設備の位置や数の確認が必要です。その他、窓の位置やサイズは排煙面積や採光面積を確認する際に必要になります。

プロがしっかり計測をし、それをもとに作成された精度の高い図面がなければ、内装工事の業者や引越し業者は家具の配置やパーテーションの工事ができません。正確な計測による精度の高いレイアウト図面の作成はプロに依頼しましょう。

まとめ

オフィスの設計は、コンセプトやオフィスの移転・レイアウト変更の目的を明確化し、動線計画や家具の配置計画、建築基準法や消防法、労働安全衛生法の法令順守など多くの要素を考慮しながら進めていきます。

簡易的なものであれば、レイアウト図面はご自身でも作成することができます。社員からの要望の吸い上げやオフィスのイメージを膨らませる材料にもなり、業者へ要望を伝えるのにも大変活躍します。

しかし、最終的にはプロによる現地調査や法規のチェック、什器配置の検証、レイアウト図面を作成した上で、内装工事や設備工事、引っ越しを行いオフィスは完成します。

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