オフィスでよく聞くOAチェアとは?

2019.01.22
オフィスでよく聞くOAチェアとは?

日本人の平日の着座時間は、1日約7時間といわれ、世界20ヵ国の中で一番長いと言われています。パソコンなどを使った仕事が多い中、オフィスチェアはオフィス・オートメーション(office automation)を略した、OAチェアとも呼ばれるほどです。

そんな長い着座時間を快適にするオフィスチェアの機能と調節の目安、素材やおすすめのチェアなどを紹介いたします。

オフィスチェアの機能

エルゴノミクスチェアという言葉をご存知ですか?
エルゴノミクスとは、人間工学のことで、エルゴノミクスチェアとは、人間工学を取り入れた快適な座り心地のチェアのことです。中価格帯以上のOAチェアには、エルゴノミクスに基づくさまざまな機能がついています。

数ある機能を知り、一人一人にあったチェアを見つけることが、社員のモチベーションや生産性を高めることにつながります。近年では、座り心地の良いオフィスチェアを福利厚生の一環として用意する企業もあるほどです。

上下昇降機能

上下昇降機能はチェアの座面の高さを調整する基本機能です。
体格とデスクにあった高さに調節できるので、快適な姿勢をキープすることができます。
高さの目安は、一般的に「身長×1/4」と言われています。もちろん個人差がありますので、目安を参考に自分の好みの高さを探してみてください。

奥行調節機能

奥行調節機能は座面の奥行を調整できる機能のことです。
膝から上の大腿部の長さは体格により異なるので、背もたれに快適に体を預けるには座面の奥行調節は必要です。しかし、この機能は必ずしも全てのオフィスチェアに搭載されているものではありません。調節の目安は、深く座った時に、膝裏と座面の先端の間に指が2本入るくらいの奥行にすることです。

前傾・後傾機能

前傾・後傾機能とは、座面の角度が調節できる機能です。
座面が前方に下がる機能を前傾チルトと呼んだりもします。この機能は上位クラスのチェアに多く搭載されています。一般に、読み書きやノートパソコンを使うときは前傾姿勢、デスクトップパソコンでの作業は後傾姿勢が快適と言われています。

また、後傾姿勢をとりたい場合は、座面の角度調節に加え、背面を全体的に支えてくれるリクライニングやヘッドレスト、腕を支えてくれるアームレストも装備されているチェアがおすすめです。

具体的にはハーマンミラーのアーロンチェアは前傾姿勢向き、オカムラのコンテッサは後傾姿勢向きと言われています。

リクライニング・ロッキング機能

◆リクライニング機能
リクライニング機能とは、背もたれの角度を調整する機能です。人によってちょうどいい背もたれの角度は異なるので、オフィスチェアには必要な基本的な調節機能です。安価なチェアの中には、座面と背もたれが固定されており、この機能が搭載されていないものもあるので注意が必要です。

◆ロッキング機能
ロッキング機能とは、チェアの背もたれによりかかった時に、程よい反発力でゆらゆらと揺れる機能です。仕事中にリラックスしたいときにあると心地よい機能です。必須機能ではありませんが、長時間デスクワークをする方にはおすすめの機能です。

肘掛け

肘掛けはデスクワークするときに、腕の重さを支えてくれます。
特に高さや、アームパッドの角度が調節ができるタイプは、肩こりでお悩みの方にはおすすめです。中には肘掛けがあると窮屈に感じる方もいらっしゃるので、好みが分かれる機能です。

ランバーサポート

ランバーサポートは腰と背もたれの隙間を埋め、腰の負担を軽減させ、快適な座り心地をサポートしてくれる機能です。

背もたれと骨盤に隙間があると、下図左のように背中が丸まり、姿勢が悪くなって、腰痛や疲れの原因になります。しかし、ランバーサポートのついたチェアに座ると、人の背中の曲線に背もたれが自然にフィットし、下図右のように姿勢が良くなり、腰への負担を軽減することができます。

ランバーサポートは、中価格帯以上のチェアに搭載されていることが多いです。必要に応じてオプションでつけられるものもあるのでご検討ください。

ランバーサポート

ヘッドレスト

後傾姿勢の方には、背面全体をチェアに預けるので、必要な機能になります。
一方、前傾姿勢の方は、作業中にはあまり使用する機会はないかも知れません。しかし、勤務時間が長い時などは、ちょっとした休憩時に頭を寄り掛からせるとリラックスできます。
標準搭載されているチェアは少ないので、オプションとして付けることが多い機能です。

素材

チェアの素材は大きく分けて以下の通りになります。

◆ファブリックタイプ
一般的に多くのチェアに用いられている素材。温かみがあり、種類によって風合いや手触りが異なる。水や汚れに弱く、シミができやすい。

◆メッシュタイプ
通気性に長けており、蒸れにくい。フィット感が良い。
ハーマンミラーのアーロンチェアはメッシュ素材チェアの代表格。

◆合皮タイプ
本物の皮に似せて作られた、人工皮革。高級感があり、汚れや摩擦に強い。

おわりに

オフィスチェアは種類も多く、業務内容とコスト面を考えたときに、どんな機能のチェアが適切なのか迷われると思います。
弊社では、国内メーカーの良質なチェアを数多く取り扱っておりますので、お客様のニーズに最適なチェアを提案することが可能です。また、実際にチェアに座って使い心地をお試しいただけます。お客様にご満足いただけるチェアをお探しいたします!

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