天井までの間仕切り・パーテーション|オフィスづくりの基礎

2024.03.27
/ 2024.11.22 update
天井までの間仕切り・パーテーション|オフィスづくりの基礎

オフィス移転やレイアウト変更にともなうオフィスづくりで欠かせない、天井までの間仕切りやパーテーションの設置。会議室やエントランス、倉庫や休憩室などのバックヤードなど、オフィスのあらゆるところで活躍します。

ここでは施工型の間仕切りやパーテーションの基本的なことを押さえ、目的に合わせた最適な空間づくりを行えるよう解説していきます。

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間仕切り・パーテーションの種類と特徴

オフィスでよく利用される天井までの間仕切り・パーテーションの5種類をご紹介します。

① 造作壁(LGS壁)

軽量形鋼(LGS)と呼ばれる金属製の下地に、石膏ボードを貼り付けた壁です。完全オーダーメイド製のため、さまざまな形状やサイズ、塗装、壁紙、木、石やタイル仕上げなど自由なデザインが可能。同オフィス内での移設はできますが、オフィス移転での新たなオフィスへの移設はできないデメリットがあります。

② スチールパーテーション

パネルの表面がスチール、裏面が石膏ボードの2枚で構成されているパーテーション。パネルの支柱が内側に収納できるため美しい平らな表面の仕上がりに。上からクロスやシートを貼り、デザイン性や意匠性を高めることも。耐久性や耐火性、遮音性に優れ、天井高により移設も可能です。

③ ガラスパーテーション

パネルがガラス素材のパーテーション。解放感がありながら空間に独立性を持たせられる。機密性を守るために半透明のすりガラスにすることや、耐久性に優れた強化ガラスがある。防音性を高めるためにダブルガラスと呼ばれる2枚構造パネルの選択肢もあり。

④ アルミパーテーション

アルミ素材で作られた支柱にスチール素材などのパネルをはめ込んだ1枚構造のパーテーション。コストが低く施工期間が短いため、限られた時間と費用での施工が可能。一方、遮音性や防火性の低さがデメリットです。

⑤ スライディングウォール

天井レールに沿って移動可能なパーテーション。必要に応じて設置、収納が可能なため、空間を可変利用できるメリットがあります。素材もさまざまあり、アクリル樹脂、スチールやアルミ製、ガラス製を選べます。

参考費用例つき! 間仕切りパーテーションまるわかり比較表

機能性とコストのバランスで選ぶならスチールパーテーションです。
意匠性やデザイン性を高めたいなら造作壁(LGS壁)かガラスパーテーションをおすすめします。

造作壁(LGS壁) スチールパーテーション ガラスパーテーション アルミパーテーション
利用シーン例 エントランス 会議室、執務室、役員室 会議室、執務室、役員室 執務エリア、倉庫
意匠性、デザイン性
遮音性 ※1 ×
価格 ※2 高い 標準 高い 安い
参考費用例 ※3 60万円 前後 50万円 前後 60万円 前後 40万円 前後
工期 ※4 1~2週間前後 2日~1週間前後 2日~1週間前後 1~2日前後
※1 パネルの素材、工法により異なります
※2 材料のみの当社比
※3 L字の8名用会議室1室作成の場合
※4 レイアウト設計期間や資材調達期間を除く

間仕切り・パーテーションの設置で注意すること3点

遮音性能を確認する

間仕切り・パーテーションの設置の目的には、音漏れを防ぐことが挙げられます。
音源からの音を壁などで遮った時、音が小さくなるようにパーテーションには音を遮る能力があります。

■ 遮音性能の目安
スチールパーテーション 約33dB
ガラスパーテーション 約31dB
アルミパーテーション 約21dB
<騒音レベルの目安>
dB 音の目安
90 騒がしい工場、どなり声
80 電車の車内
70 騒々しいオフィス、掃除機音
60 普通の会話の声、テレビ音
50 静かなオフィス
40 図書館
30 小声、ささやき声
20 木の葉のふれあう音、ほぼ聞こえない

標準パーテーションの遮音性の目安です。施工条件やパネル、素材により異なります。
さらに遮音をしたい場合の施工方法として、以下が挙げられます。

▽スチールパーテーション
パネルの内側にロックウールやグラスウールを充填する

▽ガラスパーテーション
ダブルガラスの2枚構造パネルにする

空間の使用目的や遮音レベルに合わせ、適切なパネルや素材、施工方法を選択しましょう。

天井の設備を確認する

オフィスの天井にはあらかじめ設置された設備があります。エアコンなどの空調設備、煙感知器やスプリンクラーなどの防災設備、照明などです。パーテーションを立てたい場所にこれらの設備がある場合は、パーテーション設置場所の見直しや設備の移設をする必要があります。もしくは天井設備の移設による追加工事を避けるため、パーテーションの天井部分が空いているランマオープンのパーテーションを選ぶこともあります。

オフィスバスターズデザインではできる限り無駄な工事を避け、現地調査を経てレイアウト設計を行いご提案しております。

パーテーション工事には大きな音が出る

間仕切り・パーテーションの設置には天井や床に穴を開けるため大きな音が出ます。ビルによって施工日は土日のみなど制限がある場合もあります。パーテーションの設置を検討している場合は、工期を少し長めに想定し業者へ依頼しましょう。

間仕切り・パーテーションの導入手順

天井までの間仕切りは、設置をしてしまうと移設や解体が容易ではありません。こんなところに設置しなければよかったと後悔しないため、導入手順や選び方のポイントを紹介します。

① 設置する目的の確認

間仕切り・パーテーションを設置する目的を明確にします。空間を独立させる目的やセキュリティ対策、防音対策などがあげられます。さらには独立させた空間をどのような目的で使用したいのかによって、遮音性が必要なのか、デザイン性を重視したいのかなどパーテーションの素材や工法が異なります。最適なパーテーションを選ぶために、新しく作る空間の目的を確認しましょう。

② レイアウト設計・オフィスデザイン

目的が達成されるようオフィスレイアウトに間仕切り・パーテーションを引きます。オフィスの現地調査を行い、天井設備の確認をしてくれる業者がいいでしょう。素材や種類を選定の上、図面に落とし込みます。パーテーション設置後のオフィスの動線にも問題がないかも総合的に判断するプロの設計士が頼りになります。

ガラスパーテーションやデザイン性の高い造作壁を設置する場合は、上から見た図面だけでなく、目線のパースなどでオフィスデザインも考案してもらいましょう。

③ 間仕切り・パーテーション設置工事の実施

業者からレイアウトと見積を受け取り、契約を済ませたら設置の準備がはじまります。業者は資材の調達を開始し、お客様やテナント、ビル管理会社へ工事日の調整を行います。大きな音が出る場合は、ビルの規則にのっとり日時を調整します。

当日はパーテーション設置の職人に加え、部屋内に電気のスイッチを追加する場合は電気工事の業者が入る場合があります。

業者が設置した後はお客様の目で最終チェックの検査をお願いします。

まとめ

間仕切りやパーテーションの基本的なことを押さえ、目的に合わせた最適な空間づくりを行いましょう。

オフィスバスターズデザインでは間仕切りやパーテーションの工事をはじめとする、オフィス内装工事をワンストップサービスで提供しております。お気軽にご相談ください。

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