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続 オフィスとセキュリティの可能性について

みなさんこんばんは。
街路樹もずいぶん色付いてきましたね。
昨日はお休みをいただいて、のんびり過ごそうと思ったら
居眠りをして風邪をひいてしまいました。
みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。

さて、しばらく間が空いてしまいましたが
日本オフィス家具協会(JOIFA)が主催したセミナー
に参加した際のお話の続きをしたいと思います。
講師は日建設計マネジメントソリューションズ?の安原直義さん
でした。

前回、オフィスセキュリティに対してのよくあるイメージ
(認証機器、ゾーニング、セキュリティドアの奥にまたドア等)は、
オフィスセキュリティとして必ずしも正解ではない
と、お話ししました。
さらに、人間が介在することでセキュリティのレベルが上がること、
そのキーワードは「ホスピタリティ」であるとお話ししました。

その続きです。
まず、上に上げたイメージが必ずしも正解ではないのはなぜか?

一般的なセキュリティとして、「大事なものを隠す」ということ
が多く行われていると思います。
実はこれが問題で、隠すということは人から見えないことであり
仮に秘匿物を持ち出そうとする人が
セキュリティゾーンに入ってしまったら、人に知られることなく
持ち出される可能性があるのです。
最近のオフィスにおける情報漏えい事案を見ると、持ち出すのは
外部からの侵入は少なく、残念ながら内部の人間が多いという
データがあります。

つまり、「見えないことを無くす」ところからセキュリティを
考えるのが重要であると言えるのだそうです。
例えば、すべてのドアに入退室履歴がわかるセキュリティを付ける
さらに、要所にカメラを付ける等で、抑止力が高まり
結果、セキュリティが高まることになるのです。
これまでよくあった階層式、入れ子式のセキュリティには
穴があると言えます。

しかし、カメラやセキュリティ機器が目立つようなオフィスや、
パーティションで囲まれ、中を伺うことができない無機質な空間は
働く人や、訪れる人にとって居心地のいいものでしょうか?

そこで、人間の介在が意味を持ってくるのだそうです。
講師の安原さんがアメリカのオフィス視察で見た事例によると
機械に頼り切らない、適当な(ほどよい)セキュリティが
採用されていたそうです。
具体的には、外部から人が訪れると、応対専門スタッフが出てきて
にこやかに案内をしてくれるそうです。ただし、約束がなかったり
その場で不審だと判断されると別室へご案内・・・
といった具合に、人が迎え入れるというホスピタリティと絡めて
セキュリティを運用しているとのことでした。

ベストなセキュリティは、あくまでお客様のニーズに合った運用が
求められるので、これからは、お客様と最初にセキュリティの
お話をした上で、オフィス計画を進めるべきというお話でした。

以上です。
ではまた、M.TAKでした。